会長のご挨拶
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この度は東灘区薬剤師会ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
令和4年5月より会長職を拝命しております廣瀬貴宏と申します。
東灘区薬剤師会は昭和27年に設立され本年で創立70周年を迎える歴史ある薬剤師会であり、令和4年6月現在、会員施設87軒、会員数232名で神戸市薬剤師会傘下組織内では垂水区に次ぐ規模となっております。
本会は日本薬剤師会設立の目的である「薬剤師の倫理の高揚及び学術の振興を図り、薬学及び薬業の進歩発展を図ることにより、国民の健康な生活の確保・向上に寄与すること」に準じ会員相互扶助のみならず会員への倫理・学術知識修得の支援を行い、その成果を地域医療にフィードバックすることが地域住民の皆様の豊かな生活に繋がることを信念として活動して参りました。
さて、我が街東灘区の65歳以上人口が占める割合である高齢化率は平成27年度国勢調査では23.2%で全国平均26.6%に対しやや低いものの年々増加しており、加えて高齢者単身世帯と高齢者夫婦のみの世帯は全世帯数に対し21.4%まで増加しています。
このような背景から多くの方が望まれる高齢になっても住み慣れた街で生活し続けるためには、ご家族以外の在宅医療・介護専門スタッフからの支援を必要とするケースが非常に多くなることが予測されます。
つまり在宅医療と介護の更なる充実は東灘区においても喫緊の課題です。
近年、東灘区においては70%以上の会員薬局が薬剤師の在宅訪問を実施し、薬局に通わずに在宅でおくすりの受け取り、または飲み合わせのチェック、おくすり相談等を可能とすることで薬剤師にできる在宅医療・介護の充実を図って参りました。
東灘区薬剤師会は高齢者が住み慣れた街で暮らし続けられるよう在宅医療・介護に尽力されている医師、歯科医師、介護専門職、行政の方々と過去より継続している勉強会を軸に相互研鑽、最新知識の修得を通じ、絆を深めながら、一丸となって高齢になっても住みやすい東灘区の街づくりにこれからも力を尽くして参ります。
未だ猛威を振るう新型コロナウイルス感染症に感染拡大阻止対策として、今まで皆様もマスク着用や緊急事態宣言等行動制限へのご協力を繰り返してくださいました。
また医師、看護師の方々は新型コロナウイルス感染患者さんと向き合う最前線での医療を支え続けていただき本当に頭の下がる思いですし保健所、行政の皆様には膨大な業務にお取組みいただき何とか今まで耐えしのいできたと実感しております。
このような状況下、我々薬剤師会は「新型コロナウイルス感染症流行拡大阻止活動」に呼応し、ワクチン集団接種会場での注射用シリンジへのワクチン充填作業、また新型コロナウイルス感染患者さん宅への薬剤配達等を通じ「新型コロナウイルス感染症流行拡大阻止活動」を微力ながら支援して参りました。
近年我々薬剤師には薬局内で完結する業務に加え、様々な社会的背景より薬局から外に薬剤師が出かけ業務を行うことが求められるようになりました。
我々薬剤師会もこの流れを前向きに受けとり、地域の皆様の利益に少しでも繋がるよう、また未来の薬剤師には新しい道を示せるよう努力、進化を遂げて参りたいと存じます。
引き続き温かいご支援賜りますようどうそよろしくお願い申し上げます。
東灘区薬剤師会 会長廣瀬 貴宏